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​書籍のご案内

2021年8月26日リリース

医療者のための教える技術

オンラインと対面のハイブリッド教育研修 (CandY Link Books)

Special Contentsでは、掲載しているワークシートのほか、研修の企画・運営で活用できる資料を掲載しています。

​Introduction

2020年の春、突然の「研修オンライン化」は、多くの人々が想定していなかった事態でした。そのうえ、新入職者を迎えるタイミングだったということもあり、「とにかくこの事態を乗り越えなければならない」と、多くの研修がスピード重視で作られ、かつ手探りでオンライン化が進められてきました。

こうした中、私は教育工学の専門家という立場から学内外に向けて、よりよいオンライン授業および研修を行うためのノウハウの提供を続けてきました。なぜなら、授業や研修でうまく教えるためには「教え方のスキル」「設計力」「運営力」が必要だからです。

研修のオンライン化は、IT技術の発展や社会的状況、参加者のニーズによって急速に発展しています。こうしたオンライン化は、決して緊急避難のためだけのものではありません。対面での研修が可能になったとしても、オンラインのメリットが活かされた形で、今後は対面とオンラインを組み合わせたハイブリッド型が定着していくでしょう。

本書の事例の多くは看護師を扱っていますが、研修の方法は職種や教える内容に限らず普遍的なところも多いです。そのため、看護師に限らず、さまざまな職種の方にも役立つ内容であると考えています。

これから研修を始める方には、ぜひじっくりとお読みいただき、ご活用いただければ幸いです。また、これまでに研修を実践されている方には、研修のさらなる効果・効率・魅力を高めるために役立てていただけることを、心から願っております。
 

​主な内容

以下は、書籍の主な内容です。日々忙しいみなさまに読んでいただけるように、難しい理論は噛み砕き、各章の導入にはマンガを取り入れて、わかりやすく解説しています。また、実践ですぐに活用していただけるように、研修の事例やワークのレシピ、コラムなども掲載しています。

 

第1章 医療者向けの教育研修に必要な3つの要素
 

うまく伝わらないのはなぜ?

教える目標(ゴール)と評価

研修講師に必要な3つのスキル
 

第2章 医療者向けの教育研修に役立つ理論:参加者の主体性を引き出す
 

研修を設計する
参加者の意欲を高める
研修を評価・改善する
部署と連携して研修を活性化する

第3章 オンライン時代に役立つ!医療者向けの教育研修を設計する方法
 

研修の形態はさまざま
対面研修をオンラインに転換するポイント

eラーニングを活用する

教育研修を企画・開催してみよう
 

第4章 医療者向けの教育研修ファシリテーション

 

なぜうまく教えられないのか?
研修ファシリテーション
レクチャーのポイント

ロールプレイで習得できること

ファシリテーション・グラフィック

第5章 オンライン時代の教育研修:困ったときの対処法
 

オンライン研修ではオペレーターが必要

教育・研修で困った場面への対処方法

Square Stage
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Keyboard and Mouse

2018年12月19日 刊行

2021年6月 重版されました

伝わる・身につく

ナースのための教える技術

(CandY Link Books)

​Infomation

上手な教え方にはコツがあった!

 

この本は,忙しい現場で仕事をしながら指導をしているナースのために書きました。上手に教えるためには「教える技術」が必要だからです。

本書では,とくにこのような方に読んでほしいと思っています。

 

・教えることは難しいと感じている実地指導者

・新人看護師の指導で悩んでいる教育担当者

・教え上手になりたいと思っているみなさま

 

ナースは誰かに何かを「教える」場面がたくさんあります。しかし,うまく教えられなくて困った経験があるのではないでしょうか。自分は一生懸命教えているのに,なかなかわかってもらえない,きちんと教えたはずなのに,「わかりません」「教えてもらっていません」と言われたことがあるのではないでしょうか。

では,何故このようなことが起こるのでしょう。看護学校では,さまざまな講義や演習,さらには臨床実習などで多くのことを学んできましたよね。しかし,上手な教え方については学ぶ機会がありませんでした。見よう見まねでやるしかなかったのです。

 

誰でも“教え上手”になれる

教えることは,基礎看護技術やコミュニケーションと同じく「スキル」の一つです。ですので,「教え方」のスキルが身についていなければ,たとえ高度な看護の知識や技術をもっていたとしても,うまく教えることができないんです。

 

私がはじめて「教える技術」に出会ったのは,向後千春先生(早稲田大学)の講義を受けたときでした。科目は「インストラクショナルデザイン」です。講義で「教える相手ができるようにならないのは教え方がヘタだから」「相手ができるようにならないのは教える側の責任だ」と聞いたときには,もう目からウロコでした。インストラクショナルデザインは,私たちが誰かに何かを教えなければならないとき,効率的で効果的,かつ魅力的な教え方を提供してくれます。私もインストラクショナルデザインを学んで教え方のコツがわかり,上手に教えることができるようになったと同時に,教えることが好きになりました。そう,教える技術は誰でも身につけることができる「スキル」なんです。だって,ナースだった私が,いまは教える先生になれたのですから。

 

ナースによるナースのための教え方の本

私は急性期病院でナースの経験があるため,みなさんがじっくり本を読む時間がないこともわかっています。そのため,本書では難しい理論はかみくだき,しかも実践ですぐに使えるように,事例をまじえながらわかりやすく解説しています。また,隙間時間に少しずつ読み進めていただけるように,一つひとつのトピックを数ページごとにまとめました。この一冊に網羅されている「教える技術」を身につければ,すぐに臨床で「上手な教え方」を実践できるでしょう。

本書を通じて「うまく教えられるようになった」「教えることが好きになった!」と感じられる方が一人でも増えることを願っています。

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